AGAとワカメの摂取の都市伝説

髪の毛に関する悩みを抱える人は多くいます。特に薄毛や脱毛などの症状を抱える人は男性に多く、中には20代など若いうちから症状に悩まされ、数多くの育毛剤などを使用しているという人も少なくありません。こうした薄毛や脱毛に効果のある民間療法や都市伝説には様々な物がありますが、中でも古くから言われているものの一つに昆布やワカメの摂取によって髪の毛を濃くするというものがあります。しかし、こうした海藻類を食べると髪に良いという話は、よく聞かれるのものの、医学的な見地では全く根拠無しで、発毛しないことがわかっています。そのため、むやみに海藻類を食べたからといって、脱毛症が改善することはありません。どうしてこのような都市伝説が生まれたか、噂の由来はやはりワカメや昆布の持つ見た目のイメージからとされており、黒々とした外観は髪の毛を連想させるものであるためです。

 
男性に特に多くみられる脱毛の症状は、男性型脱毛症と呼ばれるもので、AGAという名称でも広く知られるものとなっています。この症状が起こる原因は、遺伝的なものや生活習慣など、様々な要素が挙げられます。AGAが薄毛を進行させるメカニズムは、男性ホルモンの働きに起因していることが知られています。男性ホルモンは、通常であれば髪の発育には欠かせないものですが、これに5α還元酵素という酵素の一種が結合してしまうと、ジヒドロテストステロンと呼ばれる物質へと変化してしまいます。

 
このジヒドロテストステロンは、髪の毛を正常に発毛させるためのヘアサイクルという周期を乱してしまう作用があります。髪の毛は、古くなった毛が自然と抜けて、同じ毛穴から新しい毛が生えてくる仕組みになっていますが、ジヒドロテストステロンが作用することによって、新しい毛が生えるタイミングがどんどん短くなってしまいます。そのため、抜け毛に対して新しい毛が生えるのが追いつかず、だんだんと薄毛が進行するとともに発毛を司る毛母細胞の働きも弱まってしまいます。

 

こうした症状を改善するには、5α還元酵素の働きを抑制し、ジヒドロテストステロンの生成を防ぐことが大切です。これにはプロペシアなど、5α還元酵素を抑止する薬剤の使用が非常に有効です。また、活力を失った毛母細胞に直接栄養分や成長因子を注入するという治療法もあり、これらを併用することで、効果的に男性型脱毛症の症状を改善することができます。ワカメや昆布などは、発毛には関係ないものの、体には必要な栄養分を豊富に含んでいるため、健康を維持するために摂取するのは決して悪いことではありません。

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